遠距離 第1話
「さくら!!俺と一緒に宮古島で暮らそう!!」
ある夜、さくらは部屋で聴いていたラジオ番組から流れたリスナーからのメッセージが大輔から自分へのプロポーズだと感じた。
大輔とさくらは高校時代から付き合ってから10年…
遠距離になって3年…
大輔は宮古島。
さくらは那覇。
遠距離の3年間、大輔とさくらは徐々にこの関係がずっと続くのか不安になっていた。
大輔は月に一度那覇に戻ってくるものの、さくらにとっては寂しくなるばかり…
それは、大輔も同じだ。
お互いのメールと電話のやりとりが2人の関係を保っていた。
ある日、さくらは友人のあずさとカフェで過ごしてたとき。
「この前、大輔帰ってきてたらしいじゃん!!なんか言ってた?」
「いや、何にも…いつもどおりだった。」
「何それ?もう付き合って10年だし遠距離で3年なんだし2人ともケジメを着けたら!!」
「私もケジメを着けたいけど大輔が…」
「何を言ってるの?実は大輔は向こうで女ができたんじゃない?」
「絶対にそれだけはない!!」
だけど、あずさの一言にさくらは大輔に他に好きな人ができたんじゃないかと不安になった。
突然、仕事を辞めて島でカフェを開くと言って宮古島に行ってから3年…
今だにさくらは宮古島に大輔に会いに行っていない。
大輔が来てくれるばかりだ。
実は大輔も同じだった。
那覇に帰ってきたときに友人の総司と呑んでいて。
「お前、俺と呑んでるけどさくらちゃんと過ごさなくていいんか?」
「大丈夫!!さくらも久々にたまにしか会えない友人と呑みに行くぐらい許してくれるさ!!」
「そんなんか!?たまにしか帰ってこなくてさくらちゃんも寂しがってるだろ?」
「だから大丈夫だって!!いつもメールしてるしさ。」
「そんな問題か?お前も突然なんもなく宮古でカフェやるって言ってから3年…絶対にさくらちゃんも寂しがってるよ!!」
「なんだよ急に…」
「だから、早くケジメを着けろよ!!さくらちゃんは可愛いんだから他の男にとられるぞ!!」
「俺らの関係なんだからいいだろ!!さぁ、今日は呑もう!!」
大輔はさくらの事を誰よりも思っているけど、ケジメを着けるべきか迷っていた。
宮古島で開いたカフェも最近はうまくいっている。
もう、さくらと宮古島で暮らしてもいいかと…
ただ、あと一歩踏み出せなかった。
それは、さくらが自分のところに本当に来てくれるのかと…
さくらも那覇でOLとして順風満帆に働いている。
その生活を捨てて自分以外に知り合いのいない宮古島で一緒に暮らしてくれるのかと…
2人ともそれぞれが不安なままな気持ちで2人で過ごしてたとき。
「大輔、私のことどうおもう?」
「どうって愛してるよ。急にどうした?」
「そんなのじゃない!!この関係も含めて大輔の考えが聞きたいの!!」
「考えっていつも言ってるじゃん!!」
「だから、これからも遠距離の関係が続くのかわからないから!!」
「そこかよ!!大丈夫だって!!」
「ほんとに真剣に考えてる?」
「考えてるよ!!だから待っとけって!!」
2人とも久々に喧嘩した。
ただ、大輔はまだ一緒に暮らそうとはこの時に言えなかった。
その頃から2人の関係に色々と待ちかまえていた…
第1話 終。
ある夜、さくらは部屋で聴いていたラジオ番組から流れたリスナーからのメッセージが大輔から自分へのプロポーズだと感じた。
大輔とさくらは高校時代から付き合ってから10年…
遠距離になって3年…
大輔は宮古島。
さくらは那覇。
遠距離の3年間、大輔とさくらは徐々にこの関係がずっと続くのか不安になっていた。
大輔は月に一度那覇に戻ってくるものの、さくらにとっては寂しくなるばかり…
それは、大輔も同じだ。
お互いのメールと電話のやりとりが2人の関係を保っていた。
ある日、さくらは友人のあずさとカフェで過ごしてたとき。
「この前、大輔帰ってきてたらしいじゃん!!なんか言ってた?」
「いや、何にも…いつもどおりだった。」
「何それ?もう付き合って10年だし遠距離で3年なんだし2人ともケジメを着けたら!!」
「私もケジメを着けたいけど大輔が…」
「何を言ってるの?実は大輔は向こうで女ができたんじゃない?」
「絶対にそれだけはない!!」
だけど、あずさの一言にさくらは大輔に他に好きな人ができたんじゃないかと不安になった。
突然、仕事を辞めて島でカフェを開くと言って宮古島に行ってから3年…
今だにさくらは宮古島に大輔に会いに行っていない。
大輔が来てくれるばかりだ。
実は大輔も同じだった。
那覇に帰ってきたときに友人の総司と呑んでいて。
「お前、俺と呑んでるけどさくらちゃんと過ごさなくていいんか?」
「大丈夫!!さくらも久々にたまにしか会えない友人と呑みに行くぐらい許してくれるさ!!」
「そんなんか!?たまにしか帰ってこなくてさくらちゃんも寂しがってるだろ?」
「だから大丈夫だって!!いつもメールしてるしさ。」
「そんな問題か?お前も突然なんもなく宮古でカフェやるって言ってから3年…絶対にさくらちゃんも寂しがってるよ!!」
「なんだよ急に…」
「だから、早くケジメを着けろよ!!さくらちゃんは可愛いんだから他の男にとられるぞ!!」
「俺らの関係なんだからいいだろ!!さぁ、今日は呑もう!!」
大輔はさくらの事を誰よりも思っているけど、ケジメを着けるべきか迷っていた。
宮古島で開いたカフェも最近はうまくいっている。
もう、さくらと宮古島で暮らしてもいいかと…
ただ、あと一歩踏み出せなかった。
それは、さくらが自分のところに本当に来てくれるのかと…
さくらも那覇でOLとして順風満帆に働いている。
その生活を捨てて自分以外に知り合いのいない宮古島で一緒に暮らしてくれるのかと…
2人ともそれぞれが不安なままな気持ちで2人で過ごしてたとき。
「大輔、私のことどうおもう?」
「どうって愛してるよ。急にどうした?」
「そんなのじゃない!!この関係も含めて大輔の考えが聞きたいの!!」
「考えっていつも言ってるじゃん!!」
「だから、これからも遠距離の関係が続くのかわからないから!!」
「そこかよ!!大丈夫だって!!」
「ほんとに真剣に考えてる?」
「考えてるよ!!だから待っとけって!!」
2人とも久々に喧嘩した。
ただ、大輔はまだ一緒に暮らそうとはこの時に言えなかった。
その頃から2人の関係に色々と待ちかまえていた…
第1話 終。
Posted by
♪お毛毛♪
at
2010年06月14日
22:51
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